改めて帯箪笥を開けると 凛として 存在感のある見事に織られた帯に 時代を超えて魅せられる。
何時、どんな方が、誰の為に、織機を鳴らしたことだろう!
締めるでもなく ひと時 私の戯れに付き合い、また、一本一本新たとう紙に包み替えられて、元の居場所に戻っていく。
もう何年 いや、何十年 この作業をしているのだろうか。出番の多い帯は、自分の好きな色と厚みとしなやかさ。
いずれも譲れぬこの3つは、私のフォーマル、セミフォーマルに欠かせない必須条件で、然も、居場所は全く別の箪笥。使用する和服に合わせて入れてある。
要するにその他の約100本は、何年かおきに、冒頭の作業の出番を待つのみ。
そして、和服好きの私の下には 叔母や姉妹、親類から、ためらいもなく 当たり前のように 尚、送り届けられる。
冬の陽だまりに 風を通しながら、ふと思う。この先誰か締めるのか? この作業を引き継ぐ者は?
いずれも「0」。
寂しい限りである。
特に袋帯は、世界中でも比類稀な見事な絹織物で、色彩を超える丈夫な織物である。
なれば この子たちを 箪笥から解放し、現代に生かせてあげられるには、、、、、、、。
私の奮闘は ここから始まった。
日本宝織 主宰 薫香
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【令和の國だから…】
第1回展示会6月10日~14日
Open 11時
場所:アトリエ・アイ サロン
三鷹市新川6-3-6 ドルフ・アイ2階 P有
有限会社 アトリエ・アイ
(https://www.atelier-ai.tokyo/atelier-ai/)
住所:東京都三鷹市新川6丁目3-6
電話:0422-49-0972
(最寄駅:JR中央線 吉祥寺⇒公園口出て「丸井」前よりバス使用・「新川」下車一分)